もくじ

1危篤からご臨終

危篤になったら

臨終になったら

2ご遺体の搬送と安置場所

ご遺体の搬送

安置場所

3お葬式の準備

喪主を決める

受付を決める

葬儀の参列者の範囲を決める

住職へ連絡をする

菩提寺がない場合

戒名を授かる

葬儀の日程を決める

お葬式の形を決める

遺影写真を用意する


祭壇、棺、骨つぼを決める

オプションを決める

食事、返礼品を決める

供花、供物の取りまとめ

葬儀の見積書を出してもらう

納棺の儀

服装のマナー



1危篤からご臨終

危篤になったら

危篤状態になったら、家族、親戚、仲の良かった友人などに連絡をする。

どの葬儀社に依頼するか考えておく。

※実際にそのような現実を目の当たりにすると、冷静に判断することができなくなるかもしれません。
なので、事前に複数の葬儀社から見積もりをとり、検討しておきましょう。


臨終になったら

病院の場合

現在、80%以上の人が病院で亡くなっています。
心臓や呼吸が停止すると、医者から「臨終」を宣告されます。
そして、病院で臨終を迎えたら、看護師の指示の従い、「末期の水」という故人様への儀式がおこなわれます。
その後、ご遺体の処置を行って霊安室へと移動します。

自宅の場合

自宅で亡くなった場合、かかりつけの医者がいれば連絡をして、「臨終」を判断してもらいます。

病院で亡くなった場合や、自宅で亡くなり、かかりつけの医者が立ち会った場合は、病院から「死亡診断書」が発行されます。

自宅でいつの間にか亡くなっていた、あるいは一人暮らしをしていて、自宅で孤独死していた場合など、病院外で亡くなると警察による事情聴取がおこなわれます。
結果的に、事件性がない場合、「死体検案書」を警察の指定の病院から作成されます。


2ご遺体の搬送と安置場所

ご遺体の搬送

葬儀社に搬送を依頼するときの注意点

葬儀社を決めたら、連絡をします。
葬儀社は、どこも24時間対応が基本ですが、準備のための時間や病院までの距離によって到着時間が異なるため、看護師に何時ごろまでに搬送の準備が整うのかを確認してください。
そして、葬儀社にお迎えの時間を連絡するという手順を踏むと、病院で待つ時間を短縮することができます。

どうしても間際まで、葬儀社を決められない場合、ネットで探してお願いします。
その場合の注意点として、

・棺や枕飾りは、搬送をお願いする前に断ってください。
・料金を確認します。
・複数社の料金を確認してから選んでください。
・自宅に安置だけ、お願いしてください。
・自宅にもどってから、冷静に判断してください。

※トラブル実例

以前にあったお客さんが経験した事例です。
病院から紹介された葬儀社に依頼して、その葬儀社の自社式場へ安置しました。
すぐに打ち合わせが始まりました。
その場で、見積金額を見てビックリ仰天です。
あまりに高額な金額だったため、キャンセルしようとしたそうです。
他の葬儀社に変えようとしたそうですが、担当者から「病院からの搬送費がこの金額なので、これから他の葬儀社に乗り換えても大幅には金額が下がりません」といわれました。
今、思うと搬送費が異常に高額でした。
そして、「割引します」といわれ、なんだかんだと言いくるめられてしまいました。
多少の値引きはありましたが、それでも高い金額でした。

皆さんは、モノやサービスを買う時、価格を確認してからかいますよね?
なぜか、病院で亡くなると、冷静な判断ができずに病院から紹介された葬儀社に依頼する人がいます。
お葬式の総額がわからないのに、その葬儀社に依頼することは危険です。気を付けましょう。

安置場所

現在では、自宅安置は少数派です。
マンション、アパート、団地、一戸建てでも安置場所がなかったりすると、葬儀社での預かりがほとんどです。
他にも、家族葬を希望するので近隣住民に知られたくないという理由の人もいます。
なので、自社式場を所有している葬儀社であれば、安置の心配はありません。

ネットから探した自社式場のない葬儀社や距離の遠い葬儀社では、安置の問題が発生するケースがあります。
なぜなら、自宅から遠い場所での安置の可能性が高くなるからです。

公営斎場では、その式場を利用する前提であれば、受け入れてもらえます。
しかし、いろいろな制約がある場合があります。

安置のみ受け入れる民間会社もありますが、料金設定が比較的高めのところが多いようです。

そして、安置をしたら枕飾りをセットします。
(枕飾りは、お葬式をする前の線香をあげるためのセットです)
近年は、枕飾りを省略する人もいます。

先ほどの「死亡診断書」や「死体検案書」のコピーは必ずとっておきましょう。
コピーは、葬儀社自ら用意する場合と遺族が行う場合があります。
(これは、依頼する葬儀社によってやり方が違うようです)


3お葬式の準備

自宅や式場などにご遺体を安置した後、葬儀社の担当者と打ち合わせをします。

喪主を決める

一般的に、①配偶者、②子、③親、④兄弟姉妹の順で決めます。

受付を決める

一般葬の場合は、近隣住民や会社関係などにお願いするケースが多かったのですが、近年は、家族葬が多いため、出席した親族の中から受付をお願いすることが多いようです。

葬儀の参列者の範囲を決める

参列者の規模により、式場の場所、設営、料理や返礼品の数量をおおまかに予測します。

葬儀の場所を決める

複数の選択肢がある場合、参列者の人数、式場使用料を考慮して利用する葬儀式場を決める。

住職への連絡をする

打ち合わせの時間帯にもよりますが、葬儀日程を決める時、菩提寺がある場合は、まず、最初に連絡をしなければなりません。
菩提寺があるのにお葬式の連絡をしなかった場合、後でトラブルになるので気をつけてください。

菩提寺がない場合

葬儀社に紹介してもらうか、遺族が直接、手配することも可能です。

戒名を授かる

菩提寺がある場合、遺族は住職に日程や戒名について相談をします。
今は少なくなりましたが、菩提寺によっては、「枕経」といって、お葬式前にご遺体が安置された場所へ赴き、読経をします。

葬儀の日程を決める

菩提寺がある場合、その寺の都合、火葬場の空き状況を確認してから、希望の日程を決めます。
連絡を受ける人たちにも、都合があるのでお葬式の日程が決まり次第、すみやかに連絡をしましょう。

お葬式の形を決める

一般葬か家族葬、一日葬、直葬など、どのような形にするのかを決めます。
※ 直葬の場合は、式場の予約は必要ありません。

遺影写真を用意する

遺影写真は、スナップ写真や集合写真などからも加工して、作成することができます。
ただし、画素数が低いのもですと、仕上がりがピンボケしてしまいます。

高齢で亡くなる人ほど、歳を重ねると写真を撮らなくなります。
なので、たまには身内の人に写真を撮ってもらうとよいと思います。

祭壇、棺,骨つぼを決める

セットプランに含まれていれば、それでいいと思います。
近年は、家族葬でシンプルなお葬式を望んでいる人が多いので、それで十分だと思います。
喪主様にこだわりがあって、自らグレードアップを望むのであれば、その選択は正しいと思います。

オプションを決める

葬儀のセットプランに含まれていないものを選択します。
商品やサービスの説明をよく聞いたうえで、故人様に「これはしてあげたい」と思ったら、選びましょう。

食事、返礼品を決める

一般的には、香典をいただいたお返しに、料理を振る舞い、返礼品を渡すのが通例です。
しかし、家族葬の場合、親族同士のやり取りの中で、料理を省いたり、返礼品を用意しないといったケースも出てきました。

供花、供物の取りまとめ

供花、供物とは、祭壇の左右に供えられた生花や盛りかごに送り主の名前の札の付いた供え物です。
親族の分は、遺族が取りまとめ、友人、知人、会社関係などからの供花、供物は葬儀社が直接、承るのが一般的です。

葬儀社の見積書を出してもらう

見積りを出してもらい、打ち合わせ通りになっているか、チェックしましょう。
身に覚えのない項目がないか、選んだ商品やサービスが勝手にランクアップされていないか、を確認します。

納棺の儀

ご遺体を棺に納める儀式です。
お葬式の前に、ご遺族や親せきに集まってもらいます。
死装束を一式を用意して、故人様に白装束を着せます。

ご遺族や親せきの人たちには、手甲、脚絆、白足袋、笠、頭巾、数珠、頭陀袋と六文銭、杖、わらじを故人様の身に着ける作業を部分的にお手伝いしていただきます。
その時に、副葬品(思い出の品や好きだった食べ物など)も用意しておいて、一緒に入れてあげるとよいでしょう。
ただし、燃えにくいもの(ガラス類、金属類など)は、入れられません。

服装のマナー

お葬式は、「故人様への哀悼の意を表す」場であるため、冥福を祈る気持ちが最も大切です。
お葬式に参列する服装は、基本的に平服で大丈夫です。

男性

男性の服装は、黒のスーツ、黒のネクタイ、白のワイシャツ(無地)、黒の靴下、黒の靴で大丈夫です。

女性

女性の服装は、黒のスーツまたはワンピースです。
アクセサリーは、結婚指輪だけにするのが一般的ですが、真珠の一連のネックレスや真珠のイヤリングなら問題ないでしょう。
黒の手袋は、普段ネイルをしている人は、用意した方がいいでしょう。
バッグは黒の布製のもの、黒のストッキング、靴は、黒のパンプスが基本となります。

子供

子供の服装は、制服があれば制服で大丈夫です。
制服がない場合、
男の子なら、ブレザーにズボンで、黒か濃紺、またはダークグレーがよいでしょう。
女の子なら、同じように黒か濃紺、ダークグレーいずれかのワンピースが望ましいと思います。
子供さんでも、黒の靴下、黒の靴を用意した方がよいでしょう。

持ち物

男性、女性に共通する持ち物として、数珠(一連のタイプの数珠)、袱紗(ふくさ、香典を包みます)、黒か白の無地のハンカチもマナーとしてご用意しておくことをおすすめします。
このような服装や小物類は、突然の訃報に備えるためにも、あらかじめご用意しておいた方がよいと思います。