お葬式に参列すると、祭壇の両側に供え物や生花を見かけることがあると思います。
その祭壇のそばに供えられたものを供物、供えられた生花を供花と呼びます。

もくじ

1供物、供花とは

2供物、供花はどこで注文するの?

3供物と供花、どちらにした方がいいの?

4供花の札の名前

5供物、供花を飾る順番

6注文のタイミング

7供物、供花の金額

8まとめ



1供物、供花とは

供物、供花は故人様や遺族へ弔意を表すために形にした供え物です。
故人様や遺族の人たちと、親交のある人たちがお葬式の時に贈るのが一般的です。

2供物、供花はどこで注文するの?

こちらは、喪主様が依頼した葬儀社へ注文するのが一般的です。
その理由として、葬儀社によっては自社式場への持ち込みを禁止しているところがあるためです。

もう一つの理由として挙げられるのが、統一感が失われてしまうためです。
供物や供花に付ける名前の書かれた札の大きさや形、花であれば色やデザインがバラバラだと見た目も悪くなってしまうからです。

なので、供物や供花はその葬儀社に注文した方が無難です。

3供物と供花とどちらにした方がいいの?

近年、家族葬が増加しているため、お葬式に贈られる供物、供花が減少しています。
そのため、どちらかというと、供花を優先することが多いようです。

なぜなら、飾った花は棺に入れたり、自宅用に持ち帰ったりと使用用途が多いためです。

ちなみに、葬儀社へ注文する供物を盛りかごといいます。
中身は、果物や缶詰が一般的です。
ご自身で用意する供物としては、日持ちする菓子などが無難です。
持っていく場合、相手の宗教が分からなかったり、わざわざ調べたりするのも大変なので、贈り物には、「御霊前」と書かれた「のし」を付けておくといいでしょう。

4供花の札の名前

供花に添えられる札には、マナーやルールがあります。
お葬式に参列すると、自然に供花の札は目にするので、マナーやルールを守って贈る方がよいでしょう。

個人で供花を出す場合

個人で供花を出す場合は、そのまま苗字と名前を表記するのが一般的です。

連名で供花を出す場合

連名で供花を出す場合、右側から順に年齢または役職などが高い順にします。

札の大きさは皆、統一してあるので、人数が多ければそれだけ文字が小さくなります。
なので、多人数で供花を送る場合、「〇〇一同」というように関係性が分かる集約した言葉にするといいと思います。

会社関係の場合

故人様や遺族が関係する会社が出す場合、会社の正式名称を表記します。
㈱と略さず、株式会社という風にです。
会社の部署内の仲間であるならば、その部署名も表記するのが一般的です。

5供物、供花を飾る順番

供物、供花を飾る場合、供花を優先させます。
祭壇の両側に、
①喪主
②親近者、親族
③友人、知人
④会社関係
の順に祭壇を挟んで、右・左、右・左の順に祭壇の奥から手前、昇降順に関係性の深い順から並べていきます。
あくまでも基本的にですので、喪主様の希望に沿って並べ替えることもあります。

6注文のタイミング

喪主様、遺族、親族の分は、喪主様や遺族が葬儀社から指定された日時までに取りまとめておきます。
その他の人は、喪主様が依頼した葬儀社へ直接、供花の注文をします。
または、会社として取引のある花屋がある場合、その葬儀社へ連絡して外部からの供花の受け入れは可能かどうか確認した方がいいでしょう。
外部の供花の受け入れが可能である場合、その外部の花屋への注文は、早めにしておいた方がいいでしょう。
なぜなら、その花屋が葬儀社へ供花を納めるタイミングがあるからです。

7供物、供花の金額

1~3万円が相場です。
葬儀社により、価格設定が多少違います。
また、喪主様が選んだ供花の単価に、他の親族が合わせるといったケースもあるので、喪主様か葬儀社に、事前に確認しておいた方がいいでしょう。

8まとめ

お葬式は、喪主様が故人様をどのように送りたいのかという気持ちを第一に優先します。
なので、皆様は、喪主様が供花を贈られることを望んでいるか否かを確認してから注文をした方がいいでしょう。