互助会とは、戦後に生まれた冠婚葬祭の積立制度です。
結婚式やお葬式、七五三といった人生の節目において、突然の経済的負担をおさえることができます。
互助会というシステムは、「お互いに助け合うという精神」をもとに誕生したものです。
加入者からの前払い金は、冠婚葬祭の施設や維持管理のための費用にあてられます。
加入者から見れば、互助会に加入することが果たしていいことなのか？
そのメリットとデメリットを見てみましょう。


もくじ

１互助会のメリット

２互助会のデメリット

３互助会、解約の仕方


１互助会のメリット

家族全員が使えます

家族の中で、どなたか一人、加入していると家族全員がそのサービスを受けることができます。

急な出費を軽減できる

お葬式は突然、発生することがあります。ある程度の時間的猶予があればいいですが、想定外の出費にお金を工面することが大変な人もいるでしょう。
そのような突然の出費に対する備えとして利用されています。

利用特典がある

互助会の施設やサービスを利用した場合、会員になっていることでいろいろな特典があるようです。

設備が完備されている

お金をかけた設備だけあって、内装は豪華なつくりになっているところが多いようです。


２互助会のデメリット

積立金では、全然足りない

まともなプランを選ぶと、積立金の何倍もの費用が発生します。

※　お客さんは、積立金にいくらか足せば費用を賄えると思っているのに、不足金額があまりにも多いため、クレームとなっています。

一定金額以上しか、適応されない。

そもそも高額な商品やサービスしか扱っていません。
低価格の商品やサービスを希望する人は、互助会や大手葬儀社を選択してはいけません。

解約手数料が高い

解約すると積立金の最大２割が、手数料として引かれます。
２割って、20％ですよね。
それって、おかしいとは思いませんか？

銀行にお金を積んでいても、雀の涙ほどしか金利は付きませんが、現在の制度では、少なくともマイナスにはなりません。

互助会は民間会社なので、経営破たんする可能性がある

互助会は、経済産業大臣の認可を受けており、倒産や破たんに備えて積立金の半分は、保全しなければならないことになっています。
なので、有事の際は、最大積立金の半分のお金しか戻ってこないことになります。

近年では、家族葬が主流となっています。
お葬式が少人数になったことと、ネットの普及により他社との比較が以前より容易になりました。
そのため、大手葬儀社、互助会は、支払う金額に対してその価値がないことが世の中に広まってきたのです。

互助会はオワコンです。
時代遅れの産物です。
上記のメリットは、実際、大したものではありません。

それよりも、良心的な葬儀社を探してグレードアップをすれば、大手葬儀社と比較しても見劣りしません。

何より、価格を低く抑えることができます。

それでは、互助会に加入してしまっている人は、どうすればいいか説明をします。


３互助会、解約の方法

解約に用意するもの

・印鑑
・加入者証
・本人確認ができるもの（運転免許証、保険証など）

解約の手順

①加入者本人が、互助会に電話をして解約の申し出をする。

②解約のための書類を郵送してもらうか、指定された場所へ行き、書類を提出する。

③受理されれば、解約が成立して、指定口座に払い戻される。

互助会トラブル

実際にお客さんが経験した体験談です。

・なかなか解約に応じてもらえない。

・解約をしようと、電話をしてもつながらない。

・お葬式が高額だったので、もう二度と使いたくないと思っているのに、口数（互助会の積立の本数）を増やすことをしつこく勧めてくる。

・互助会の会員勧誘がしつこくてきっぱりと断ったら、暴言を吐かれた。

このようなトラブルが、増加しています。
ご本人やその家族での解決が難しい場合、国民生活センターもしくは消費生活センターに相談することをお勧めします。